資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

【若手・一般ポスター発表(ショート講演有)】地球・資源分野/環境・リサイクリング分野

2021年9月15日(水) 13:00 〜 14:36 第2会場 (Webex)

司会:伊藤 真由美(北海道大学)、芳賀 一寿(秋田大学)

14:28 〜 14:36

[2K0206-17-12] (学生発表:修士課程) 超難処理型炭素質金鉱石の逐次的バイオ処理による金回収率の向上

○境 諒太郎1、Kojo Konadu1、笹木 圭子1 (1. 九州大学)

司会:伊藤 真由美(北海道大学)

キーワード:Double Refractory Gold Ores (DRGO)、硫化物分解、塩酸洗浄、炭素分解、金回収率

炭素質金鉱石では、金粒子が硫化物中に存在することに加え、シアンによる金抽出の際に、金錯体を含有炭素が吸着し、金回収率にロスが生じるため、超難処理金鉱石 (DRGO) と言われている。先行研究では、DRGOの金回収率向上を目指し、硫化物分解および炭素分解を逐次的に行うことにより、金回収率24%から92%の引き上げに成功しており、本研究では、含有炭素のグラファイト化度がより高いDRGOに対し、先行の逐次的バイオ処理のさらなる改良を行い、金回収率の向上を目指した。改良型逐次バイオ的処理では、鉄酸化菌による硫化物分解と白色腐朽菌無細胞抽出液による炭素の酵素分解の工程の間に、鉄成分を除去する目的で1 M HCl洗浄を施した。これにより、シアン化による金回収率の変動は42%から73%であったものが85%にまで向上し、HCl洗浄の有効性が示された。また各固体残渣からの金抽出率に加えて、鉱物相の変化も評価した。このようにDRGOからの金の回収には、Fe3+イオンの挙動を考慮したプロセスの構築が重要であると考えられる。

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