資源・素材2021(札幌)

講演情報(2021年8月18日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

【若手・一般ポスター発表(ショート講演有)】プロセス・素材分野

2021年9月15日(水) 13:00 〜 14:20 第4会場 (Webex)

司会:久保 裕也(福岡工業大学)、Ilhwan Park(北海道大学)

13:56 〜 14:04

[2K0409-18-08] (学生発表:修士課程) 1573KにおけるFeOx-SiO2系スラグの銀溶解度と銀溶解度に及ぼす銅の影響

○関 豪介1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

司会:Ilhwan Park(北海道大学)

キーワード:銅製錬、銀スラグロス、分配比、活量係数

二次原料処理の増加に伴って銅製錬スラグへの貴金属の損失も増加する傾向がある.貴金属の損失を減らすために,スラグへの溶解度やその溶解度に及ぼす銅の影響を知ることは重要と考える.
本研究では,純Agまたは溶融Cu-Ag二元系合金を65mass%FeOx-35mass%SiO2系スラグ中に1573Kで平衡化させ,スラグ中への銀溶解度を決定した.酸素分圧をCOとCO2の混合ガスによって制御し,10-9~10-6の範囲で行った.また,スラグ―溶銅間のAgおよびCuの分配比も本研究で決定した.
純銀の平衡実験におけるスラグ中の銀の溶解度は0.1~0.7mass%程度を示し,酸素分圧の上昇に伴い溶解度は大きくなった.銀の溶解度,log(mass%Ag)と酸素分圧,log pO2の関係は1/4の傾きを示し,スラグ中で銀はAgO0.5として溶解していることがわかった.銀の分配比は,酸素分圧およびCu-Ag合金中の銅濃度が増加するに伴い,増加する傾向がみられた.得られた溶解度と分配比に基づき,スラグ中のAgO0.5の活量係数を導出した.AgO0.5の活量係数に対する銅の溶解度の影響は小さいことがわかった.

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