資源・素材2022(福岡)

講演情報(2022年7月27日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 最近の石炭等エネルギーの開発・利用の動向

2022年9月7日(水) 09:30 〜 11:50 第3会場 (A13)

司会:菅井裕一(九州大学)、濱中晃弘(九州大学)

09:55 〜 10:15

[2301-06-02] (学生発表:修士課程)石炭加熱実験による石炭の品位がAEの発生に与える影響

○石井 悠真1、安藤 勇大1、濵中 晃弘1、板倉 賢一2、笹岡 孝司1、島田 英樹1、児玉 淳一3、出口 剛太4 (1. 九州大学、2. 室蘭工業大学、3. 北海道大学、4. 地下資源イノベーションネットワーク)

司会:菅井裕一(九州大学)

キーワード:石炭地下ガス化、低品位炭、破壊音

石炭地下ガス化(Underground Coal Gasification: UCG)は,地下の石炭層を原位置で燃焼・ガス化させることで,地表で可燃性ガスを回収する技術である。UCGでは高温領域において炭層内の破壊活動に起因する破壊音(AE: Acoustic Emission)が多く計測されることが確認されており,UCG中のAEの発生はガス化領域の拡大に寄与すると考えられる。しかしながら,AEの計測は高品位炭で多く検討されており,低品位炭での検討例は少ない。
そこで本研究では,石炭の品位がAEの発生に与える影響を検討するため,高品位炭(瀝青炭)および低品位炭(褐炭)の加熱実験を実施し,石炭加熱時のAEを計測した。その結果,石炭を550℃まで加熱する間に低品位炭において高品位炭の4倍近くのAEが計測された。以上より,低品位炭のガス化は高品位炭のガス化と比較してガス化領域の拡大という観点から有利であると考えられる。

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