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[2210-27-08] (学生発表:学士課程)混合菌を用いた炭素質難処理金鉱石のバイオオキシデーション
司会者:小山 恵史(早稲田大学)
キーワード:炭素質難処理金鉱石、硫化鉱物、バイオオキシデーション、ラマン分光法、金回収率
炭素質難処理金鉱石(DRGO)は炭素質物質を含み、金が硫化鉱物に閉じ込められているものをいう。本研究では強酸性条件において鉄酸化菌と硫黄酸化菌の混合によって硫化鉱物から内包型金粒子を単体分離し、さらに炭素質物質を分解する好酸性有機物分解菌を混合させ、炭素質物質の同時分解を目指している。FeCl3を用いた化学浸出では二次的に生じる硫黄層に硫化鉱物表面が被覆されるため内包型金粒子の単体分離が不十分といえる。そのため鉄酸化菌に硫黄酸化菌を混合するバイオオキシデーションの効果を固相のラマン分光分析、X線回析、さらに金のシアン抽出率によって評価する。加えて好酸性有機物分解菌を混合することにより、強酸性条件で炭素質物質の分解性をラマン分光スペクトルで追跡する。これに成功すると、これまで煩雑な多段階プロセス要していたDRGOの前処理はone stepで達成し、効率の点で大きな前進が見込める。
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