MMIJ 2023,Matsuyama

Presentation information (2023/08/10 Ver.)

Poster presentation session with a short speeches

(Poster session/Short oral-presentation) Mineral processing / Recycling

Wed. Sep 13, 2023 1:00 PM - 2:16 PM (Room-2) EL44, 4F, Common Lecture Hall C

Chairperson: Keishi Oyama (Waseda University)

1:52 PM - 1:56 PM

[2210-27-14] [Student presentation: Bachelor’s course] Study on fluorine removal methods for the purification of lithium carbonate

○Kaisei Ito1, Shunsuke Kuzuhara1, Osamu Terakado2, Natuki Hosoya3, Ryo Kasuya4 (1. National Institute of Technology, Sendai College, 2. National Institute of Technology, Hakodate College, 3. Yamaguchi Prefectural Industrial Technology Institute, 4. National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)

Chairperson: Keishi Oyama (Waseda University)

Keywords:lithium-ion secondary battery, lithium recovery, carbothermal reduction, fluorine removal, calcium salt

著者らは、リチウムイオン二次電池(LIB)正極材からのLi回収を目的として様々な検討を行ってきた。直近では正極材モデル試料(LiCoO2)と活性炭、および廃LIB由来の正極材を焼成、水浸出することによりLiを90%以上回収できる条件を見いだしている。廃LIBでも高い浸出率を得ることができたのは、正極材のバインダー成分であるPVDF(ポリフッ化ビニリデン)の炭素分が還元材として作用するためと考察した。一方、電解液及びバインダー由来のFが原因で、回収物である炭酸Liの純度低下を招くことから、Fの浸出抑制及び除去が必要不可欠と判明した。
 本研究では、上記プロセスで回収した炭酸Liの精製を目的とし、LiF水溶液にCa(OH)2及びCa系副産物を添加し、難水溶性のCaF2として析出させることで水溶液中のFを除去した。F除去後の溶液にCO2を通気した後、蒸発乾固することで炭酸Liを得た。
 その結果、Ca(OH)2を添加することで溶液中の90%以上のFを除去できることがわかった。また、CO2の通気はLiの炭酸化には欠かすことができないことがXRDの結果から明らかとなった。当日はF除去の最適条件について報告する。

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