13:52 〜 13:56
[2210-27-14] (学生発表:学士課程)炭酸Li精製に向けたF除去方法の検討
司会者:小山 恵史(早稲田大学)
キーワード:リチウムイオン二次電池、リチウム回収、炭素還元、フッ素除去、カルシウム塩
著者らは、リチウムイオン二次電池(LIB)正極材からのLi回収を目的として様々な検討を行ってきた。直近では正極材モデル試料(LiCoO2)と活性炭、および廃LIB由来の正極材を焼成、水浸出することによりLiを90%以上回収できる条件を見いだしている。廃LIBでも高い浸出率を得ることができたのは、正極材のバインダー成分であるPVDF(ポリフッ化ビニリデン)の炭素分が還元材として作用するためと考察した。一方、電解液及びバインダー由来のFが原因で、回収物である炭酸Liの純度低下を招くことから、Fの浸出抑制及び除去が必要不可欠と判明した。
本研究では、上記プロセスで回収した炭酸Liの精製を目的とし、LiF水溶液にCa(OH)2及びCa系副産物を添加し、難水溶性のCaF2として析出させることで水溶液中のFを除去した。F除去後の溶液にCO2を通気した後、蒸発乾固することで炭酸Liを得た。
その結果、Ca(OH)2を添加することで溶液中の90%以上のFを除去できることがわかった。また、CO2の通気はLiの炭酸化には欠かすことができないことがXRDの結果から明らかとなった。当日はF除去の最適条件について報告する。
本研究では、上記プロセスで回収した炭酸Liの精製を目的とし、LiF水溶液にCa(OH)2及びCa系副産物を添加し、難水溶性のCaF2として析出させることで水溶液中のFを除去した。F除去後の溶液にCO2を通気した後、蒸発乾固することで炭酸Liを得た。
その結果、Ca(OH)2を添加することで溶液中の90%以上のFを除去できることがわかった。また、CO2の通気はLiの炭酸化には欠かすことができないことがXRDの結果から明らかとなった。当日はF除去の最適条件について報告する。
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