13:56 〜 14:00
[2210-27-15] (学生発表:修士課程)有用金属の回収を目的とした焼却飛灰浮選条件の検討
司会者:小山 恵史(早稲田大学)
キーワード:浮遊選鉱法、焼却灰処理、硫化
本研究では、ASR(Automobile shredder Residue)を焼却した際に発生する焼却飛灰に含まれる有用金属の回収を目的に、物理選別を用いたCuの濃縮回収が可能か検討した。焼却飛灰は、水あるいは酸(HCl)で洗浄した後、磁力選別(磁選)および浮遊選別(浮選)を用いて、銅を含む粒子のみを選択的に分離回収できるか調査した。
磁選では、湿式高勾配磁力選別機を用いて磁選を行った。その結果、鉄および可溶性成分を除去することで初期品位4.75%の銅品位が9.63 %まで向上し、84.08 %の銅を回収できた。一方浮選では、硫化剤としてNaHS、捕収剤兼凝集剤としてケロシンを使用して浮選を行った。なお、ケロシンは水中に添加後、高速で攪拌し、水中に十分に分散させた後、実験に供した。試験の結果、浮鉱中の銅品位は最大で約36%まで向上するなど、効果的に銅を濃縮できることを確認した。以上の結果、浮選を用いることで、焼却飛灰中の銅品位を濃縮回収できることを明らかにした。
磁選では、湿式高勾配磁力選別機を用いて磁選を行った。その結果、鉄および可溶性成分を除去することで初期品位4.75%の銅品位が9.63 %まで向上し、84.08 %の銅を回収できた。一方浮選では、硫化剤としてNaHS、捕収剤兼凝集剤としてケロシンを使用して浮選を行った。なお、ケロシンは水中に添加後、高速で攪拌し、水中に十分に分散させた後、実験に供した。試験の結果、浮鉱中の銅品位は最大で約36%まで向上するなど、効果的に銅を濃縮できることを確認した。以上の結果、浮選を用いることで、焼却飛灰中の銅品位を濃縮回収できることを明らかにした。
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