資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(鉱物処理/リサイクル)[9/13(水) PM 第2会場]

2023年9月13日(水) 13:00 〜 14:16 [第2会場] 4F EL44(共通講義棟C)

司会者:小山 恵史(早稲田大学)

14:00 〜 14:04

[2210-27-16] (学生発表:修士課程)気中・水中での電気パルス法によるリチウムイオン電池正極材の分離に関する基礎的検討

○中原 萌絵1、小板 丈敏1、手嶋 勝弥2、獅野 和幸2、所 千晴1,3 (1. 早稲田大学、2. 信州大学、3. 東京大学)

司会者:小山 恵史(早稲田大学)

キーワード:リチウムイオン電池、電気パルス法、分離

電気自動車の市場拡大によるリチウムイオン電池(LiB)の廃棄量の増加にともない,有価金属を含む正極活物質をマテリアルリサイクルするための分離・回収技術が必要とされている。電気パルス法は瞬間的に高電圧を印加する方法であり,LiB正極材の集電体であるAl箔と正極活物質の分離に応用されてきた。通電時のジュール発熱と機械的な力により,界面から正極活物質を分離させているため,回収した正極活物質は化学的変化を伴わず,硫酸塩を介することなく,電池材料としてダイレクトリサイクルできる可能性が示唆されている。
本研究では,正極活物質の分離に最適な電気パルス条件の調査を目的として,電気パルスのエネルギー密度を変化させた試験を気中と水中で行った。エネルギー密度1.2 J/mm³の条件において,気中では試料が粉砕されたのに対し,水中では正極活物質の回収率が77.2 wt%であり,Alの混入率は2.08 wt%であった。また,電気パルス時の電流波形を使用した電流伝熱シミュレーションにより,電気パルス時のAl箔と正極活物質の界面の到達温度を計算し,PVDFの融点と比較することで,分離メカニズムの考察を行った。

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