3/17PM (General session) Recycling

[1K0207-11-05] Development of Recovery Process of Iridium Using “Dry Aqua Regia”

○Hisaaki Komatsuda^{1[Master’s course]}, Ryo Kittaka¹, Akihiro Yoshimura¹, Yasunari Matsuno¹ (1. Chiba university)

Chairperson: Hidehiro Sekimoto (Iwate University)

Keywords:dry aqua regia, molten salt, iridium

白金族金属は高い触媒性能や化学的安定性を持ち、中でもイリジウムは高融点と高い耐腐食性からスパークプラグや坩堝として利用される。一方で、イリジウムは産出量が10t以下と他の白金族金属と比べても極端に少なく、また産出地域の偏在性も高いことから、価格や需給の不安定性が指摘されている。その為、使用済み製品からのリサイクルが推進されているが、イリジウムは白金族金属の中でも耐腐食性が高く、白金やパラジウムとは異なる処理手法が必要となり、プロセスの環境負荷やコストが大きい。本研究室では、塩化鉄(Ⅲ)と塩化カリウムの混合溶融塩を「固体王水」として用いた環境調和型の回収プロセスを開発しており、これまでに白金およびパラジウムへの適用が確認されている。本研究ではこの手法をイリジウムに応用した新規リサイクルプロセスの開発を目的とした。具体的には、固体王水によりイリジウムを塩化・溶解させた後、リーチングや固液分離による不純物分離を経て、析出処理を通じたイリジウム化合物の回収を試みた。その結果、溶解したイリジウムを高純度の化合物として高い収率で回収できることが確認された。