10:20 AM - 10:40 AM
[1301-09-05] Performance of large-scale passive treatment tests of contact oxidation process utilizing Mn-oxidizing bacteria for Mn-containing mine water
Chairperson:有馬 孝彦(北海道大学)
Keywords:Mine water, Passive treatment, Mn-oxidizing bacteria, Contact oxidation process, Abandoned mine
休廃止鉱山における坑廃水処理の省エネルギー化、省力化は重要な課題であり、当該課題の解決に期待されるパッシブトリートメント(以下、PT)技術の開発・導入が求められている。坑廃水処理の対象であるMnへのPTの適用にあたっては、Mn酸化菌を活用した接触酸化プロセスの実証試験(反応槽0.7 m3規模)が2021年から実施されてきたが、今般大規模な実証試験(反応槽10 m3規模、最大流量約2 L/min)を実施することで性能評価を行った。試験系は2槽直列、前段に石灰石、後段にひも状ろ材を充填した槽で構成されており、各槽においてはMn酸化菌を活用しつつMnをMn酸化物として析出・除去することを狙いとしている。PT実証試験を実施したところ、通水開始から一定期間経過後、坑廃水中に60 mg/L程度含まれる溶解性Mnは、処理水において排水基準値以下に低減されたことから、Mn処理に対するプロセスの有効性を見出せた。また冬季の3℃程度の低水温環境下であっても、本プロセスによる一定のMn処理性が確認されたほか、Mn負荷量の調整により十分なMn処理が可能であることが示唆された。本報告では、Mn酸化菌を活用したPT実証試験の処理性能について述べる。
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