2:16 PM - 2:20 PM
[2107-24-10] Development of Wi-Fi-based downhole location estimation technology
Chairperson:鳥屋 剛毅(秋田大学)
Keywords:Wi-Fi ad-hoc, Underground Mining Development, Trilateration, Received Signal Strength Indicator
坑内掘り鉱山事業では、暗闇、騒音、振動、高温多湿、微細な粉塵、地盤の不安定さ、ガス爆発、地下水の流出など、多くの安全性問題が存在し、労働環境の改善が急務である。本研究では、Wi-Fiを利用した作業員の位置推定手法を提案し、その有効性を検証した。具体的には、ラズベリーパイを通信機器として使用し、Trilateration測位手法を適用して鉱山環境内での実験を行った。距離推定には、RSSI(信号強度)が距離に応じて対数関数的に減衰する性質を利用した。実験は秋田県の史跡尾去沢鉱山で実施し、ラズベリーパイを基準地点に対して三地点に配置して通信実験を行った。測定結果から実際の位置との誤差を分析し、この手法の有用性を評価した。結果として、三点からの位置情報取得と、基準地点に近い二点での計測の精度はほぼ同じであることが判明した。本研究は、坑道内での位置推定が可能であることを示し、地盤崩落などの緊急時に作業員を迅速に救助するための通信システム構築に向けた重要な知見を提供した。この成果により、坑内掘り鉱山における労働環境の改善と作業員の安全性向上に貢献することが期待される。
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