MMIJ 2024, Akita

Presentation information (2024/08/07 Ver.)

Poster presentation session

15:15-17:15 (Poster session) Earth & Resources

Wed. Sep 11, 2024 3:15 PM - 5:15 PM Room-poster a (1F,University Hall (Clair))

3:15 PM - 5:15 PM

[P005A] Fundamental study on the use of iodide-oxidizing bacteria for in-situ gold extraction

○Takuro Maruyama1, Yuichi Sugai1, Takehiro Esaki1, Theodora Noely Tambaria1 (1. Kyushu University)

Keywords:Iodide-oxidizing bacteria, Gold, In-situ leaching, Microaerobic conditions, Ultra fine bubble

環境負荷が大きいシアン化物に代わる金浸出剤として、本研究ではヨウ素に着目した。また、ヨウ化物イオンを酸化し分子状ヨウ素を生成する性質を持つヨウ化物酸化細菌を用いて、将来的に、地下金鉱床に同細菌とヨウ化物を供給し、地下原位置で金の浸出を図ることができないか検討した。ヨウ化物酸化細菌は千葉県の水溶性天然ガス田で生産される地下水中に生息しており、本研究では同地層水試料からヨウ素デンプン反応を利用することで同細菌の純粋株を分離した。液体培養実験を通して菌株ごとに分子状ヨウ素の生成スピードを比較し、a-1, b-2ならびにc-1と命名した3種の菌株について、続く金箔の溶解実験を実施した。地下原位置での金の浸出を図る場合、低酸素濃度条件下での培養が想定されるため、酸素濃度を21%、19%、14%、8%に調整し培養を進め、金箔の様子を観察した。好気条件下ではヨウ化物酸化細菌が生成した分子状ヨウ素によって2週間ほどで金箔は溶解したが、酸素濃度が低くなるにつれ同細菌の活性が低下し、金箔の溶解を引き起こすのが難しくなった。酸素ナノバブルによる低酸素環境下での同細菌への酸素供給を試みたところ、酸素濃度8%程度まではその効果が認められた。