MMIJ 2024, Akita

Presentation information (2024/08/07 Ver.)

Special session

(Special session) Wire Rope2

Thu. Sep 12, 2024 1:00 PM - 3:55 PM Room-3 (103, 1F, General Education Bldg. 2) (103, 1F, General Education Bldg. 2)

Chairperson:井上 新也(神鋼鋼線工業株式会社)、守谷 敏之(東京製綱株式会社)

(Presentation: 20 minutes allotted for lecture and 5 minutes for Q&A out of 25 minutes per presentation)

1:00 PM - 1:25 PM

[3305-10-01] Evaluation of fiber rope damage by AE testing and System Invariant Analysis Technology(SIAT)

Makoto Kimura2, ○Tomoya Soma1, Tetsuya Uchimoto3, Kazuki Sasada3 (1. Argopilot Corporation, 2. TOKYO SEIKO ROPE MFG.CO.,LTD., 3. Tohoku University)

Chairperson:井上 新也(神鋼鋼線工業株式会社)

Keywords:Fiber Rope, Damage Detection, Nondestructive testing, AI, AE

繊維ロープは広く一般的に普及しており、トラックの荷台に荷物を固定するために用いられるなど、日常的に見かけることが多い。他の用途では船舶の係留、救命活動や水産業、今後の活用として洋上風力の係留ロープなど、日常生活に重要な産業を支えるものとなっている。しかし、繊維ロープは損傷のメカニズムが紫外線や熱、摩耗、疲労といった複合的な要因からなることから、損傷状態の調査が難しく、交換に関する公的な基準が存在しない。このため、現状では繊維ロープの損傷の定量的な評価手法として、使用中の繊維ロープの一部を採取し、破壊試験を行う方法しかとられておらず繊維ロープの損傷状態を容易に把握することはできないといった課題がある。
 本研究は、繊維ロープの非破壊的な手法による損傷度のモニタリングを行う手法の開発を目的とした。繊維ロープの破壊はロープを構成する繊維が破断して起きることから、この様子を幅広い周波数帯の音が取得できるAEセンサでとらえることで状態を把握することができないかと考えた。また、そのデータをAI技術の一つであるインバリアント分析で処理することで、損傷をいち早くとらえることができないか実験を行った。
 今回の研究結果では、ロープの損傷を精度よくかつ早期にとらえることができる可能性が高いことが確認された。また、損傷メカニズムの解明にも役立つ分析結果も発見された。本研究発表では実験の内容と分析について説明を行う。