2:35 PM - 2:55 PM
[1K0201-08-05] Perfect leaching and rough separation of metal component for aluminum dross by alkali fusion and water leaching
Chairperson: 高谷 雄太郎(東京大学)、相川 公政(産業技術総合研究所)
Keywords:aluminum dross, alkali fusion, leaching, wet treatment process, separation recovery
アルミニウムドロス(以下、ドロス)はアルミ再生地金を製造する工程で発生する副産物である。ドロスはアルミニウムの酸化物やメタル、窒化物などを含んだ粉体であり、特に微細粒子中のメタルと窒化物は有害な反応を引き起こすなど処理が困難であることが知られている。ほとんどのドロスは鉄鋼業で昇温剤として利用されているが、メタル含有率が30 mass%以下である低品位ドロスは鉄鋼業での利用価値が無く、廃棄物処理業界でも受入が困難なため倉庫蓄積が顕在化している。
本研究ではドロスの資源化や減容化を目的として、低品位ドロスにアルカリ溶融処理を施した後、水浸出を行い、浸出残渣を酸浸出することで、ドロスの全浸出と金属成分の分離回収を同時に達成する処理プロセスを検討した。ここではNaOHより扱いやすいNa2CO3を融剤として用いた。ドロスの主成分であるMgAl2O4およびAl2O3とNa2CO3の反応性を明らかにするため、試薬および低品位ドロスを出発原料に用いたアルカリ溶融処理、水浸出および酸浸出試験を実施した。本結果は鉄鋼業に依存しないドロスの新しい資源化方法として、金属成分を粗分離した浸出液をゼオライト等の化成品原料として循環利用するプロセス構築に資するものである。
本研究ではドロスの資源化や減容化を目的として、低品位ドロスにアルカリ溶融処理を施した後、水浸出を行い、浸出残渣を酸浸出することで、ドロスの全浸出と金属成分の分離回収を同時に達成する処理プロセスを検討した。ここではNaOHより扱いやすいNa2CO3を融剤として用いた。ドロスの主成分であるMgAl2O4およびAl2O3とNa2CO3の反応性を明らかにするため、試薬および低品位ドロスを出発原料に用いたアルカリ溶融処理、水浸出および酸浸出試験を実施した。本結果は鉄鋼業に依存しないドロスの新しい資源化方法として、金属成分を粗分離した浸出液をゼオライト等の化成品原料として循環利用するプロセス構築に資するものである。
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