資源・素材2025(札幌)

講演情報(2025年8月7日付 確定版)

企画講演

【企画講演】 リチウムイオン電池のための資源供給とリサイクル [9/2(火) PM  第6会場]

2025年9月2日(火) 13:00 〜 16:20 第6会場 (B3棟1階B31)

司会:朴一煥(北海道大学)、伊藤真由美(北海道大学)

●カーボンニュートラル社会の実現に不可欠なリチウムイオンバッテリーの持続可能な供給を考える。グローバルサプライチェーン,各国でのリサイクル処理の動向や,持続可能な未来に向けたリチウムの生産・精製などについて話題提供いただく。

<発表40分中:講演30分、質疑10分/1件>

15:20 〜 16:00

[1601-04-04] ブライン超高濃縮技術を用いたリチウムの効率的な生産と精製

○布施 遼平1、枡本 信行、安川 政宏 (1. 東洋紡エムシー株式会社)

司会:朴一煥(北海道大学)

キーワード:リチウム、ブライン濃縮、中空糸膜

電気自動車(EV)の普及により、リチウムの需要が世界的に急増している。リチウムの主な供給源は鉱山と塩湖であり、塩湖由来のリチウム回収では従来、天日干しによる濃縮が一般的であった。しかし、この方法は時間と広大な土地を要し、環境負荷も大きい。近年、より効率的かつ持続可能な手法としてDirect Lithium Extraction(DLE)技術が注目されており、これによりリチウム濃度を約2,500 mg/Lまで高めることが可能となっている。CTA製中空糸膜を用いた新規ブライン濃縮技術、浸透圧補助型逆浸透 (OARO: Osmotically Assisted Reverse Osmosis)法をDLE後のブラインに適用することで、さらに10倍程度リチウム濃度を高めることが可能である。この技術により、リチウムの精製工程における蒸発・濃縮プロセスの省エネルギー化が期待される。DLEと超濃縮技術の組み合わせは、環境負荷の低減と生産効率の向上を両立する新たなリチウム供給モデルとして、今後の実用化に向けた重要なステップとなる。

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