第59回日本神経学会学術大会

セッション情報

新ガイドライン

[G-02] SCD・MSA診療ガイドラインとその活用

2018年5月26日(土) 08:00 〜 10:00 第4会場 (さっぽろ芸術文化の館3F 黎明の間)

座長:水澤 英洋(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター), 佐々木 秀直(北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野神経内科学教室)

日本神経治療学会・厚労省「運動失調症の医療基盤に関する調査研究」班

日本神経学会・運動失調症の医療基盤に関する調査研究班・日本神経治療学会による脊髄小脳変性症(SCD)・多系統萎縮症(MSA)診療ガイドラインが刊行の運びとなった。わが国の指定難病制度による診療を念頭に、敢えて運動失調症ではなく痙性対麻痺を含むSCDとMSAを対象としている。また、他の神経変性疾患と異なるSCDの特徴、代表的疾患・病型の頻度や解説、MSA以外の孤発性SCDの分類に関わる国際動向と課題など、疾患の理解や診断に関わるClinical Questionも多い。治療に関しては、運動失調症状・徴候が中心であるが、パーキンソニズム、自律神経症状、精神症状などよくみる殆どの症候を網羅している。運動失調症候については薬物治療とリハビリテーションのみならず治験情報の探し方や脳刺激治療、再生医療、遺伝子治療など研究開発中の治療やケアと福祉についても紹介されている。此処では本書の最大限の活用法を紹介する。