○廣瀬 哲郎 (北海道大学遺伝子病制御研究所RNA生体機能分野)
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[HT-05] ノンコーディングRNAが関わるALSやSCAに共通する新たな神経変性メカニズム
2018年5月25日(金) 08:00 〜 09:30 第3会場 (さっぽろ芸術文化の館3F 蓬莱の間)
座長:永井 義隆(大阪大学大学院医学研究科神経難病認知症探索治療学), 石川 欽也(東京医科歯科大学医学部附属病院 長寿健康人生推進センター)
近年、様々な脊髄小脳失調症(SCA8、10、31、36)やC9orf72連鎖性筋萎縮性側索硬化症/前頭側頭型認知症(C9-ALS/FTD)などノンコーディングリピート病では、リピート関連ATG非依存性翻訳(RAN translation)と呼ばれる新規の翻訳機構によるリピートペプチドの産生やRNA phase transitionによるRNA foci形成など新しいメカニズムが明らかになり、これらと神経変性との関連性が注目されている。さらに、いくつかのRNA結合タンパク質がRAN translation、RNA foci形成を制御するRNAシャペロンとして機能することが見いだされ、新たな治療法開発への道筋が示された。本シンポジウムでは、ノンコーディングRNAの基礎生物学から神経変性メカニズムとの関連性、さらにその制御機構に関わる、最新の研究成果について議論する。
○中川 真一 (北海道大学大学院薬学研究院RNA生物学)
○中谷 和彦 (大阪大学産業科学研究所 第三研究部門 精密制御化学研究分野)
○永井 義隆 (大阪大学大学院医学系研究科 神経難病認知症探索治療学)