第59回日本神経学会学術大会

セッション情報

シンポジウム

[S-01] 筋炎の最前線

2018年5月23日(水) 09:50 〜 11:50 第1会場 (さっぽろ芸術文化の館1F ニトリ文化ホール)

座長:西野 一三(国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第一部), 清水 潤(東京大学医学部附属病院神経内科)

筋炎は骨格筋を障害臓器とする自己免疫疾患であり、臨床像、筋炎自己抗体、筋病理所見により特徴づけられる。近年、患者の血清中には、さまざまな筋炎自己抗体が存在し、抗体の種類と臨床像が密接に関係することが明らかになった。また、従来、筋炎では特徴的な病理所見が知られ、筋破壊機序との関連が推定されてきたが、筋炎の病理像と自己抗体との関係も明らかになりつつある。一方、近年、封入体筋炎においても自己抗体が存在することが明らかなり、抗体の臨床的意義、病態における意義に関する知見ふえつつある。本シンポジウムでは、国内の筋炎の臨床、自己抗体、病理のエキスパートを集め、筋炎理解の最前線をわかりやすく説明することを目的にする。