○小野寺 理 (新潟大学脳研究所 臨床神経科学部門神経内科学分野)
セッション情報
シンポジウム
[S-03] ALSの病態関連分子と治療開発の展望
2018年5月23日(水) 09:50 〜 11:50 第14会場 (ロイトン札幌20F パールホールAB)
座長:熱田 直樹(名古屋大学医学部附属病院神経内科), 漆谷 真(国立大学法人滋賀医科大学内科学講座神経内科)
かつて筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病態は全く不明であったが、近年ALSの病態関連遺伝子および分子病態の解明は驚くべき進捗を遂げている。同定されたALS原因遺伝子数は既に20を超えるが、それらの多くはRNA代謝、神経炎症、オートファジー関連などに分類することができる。病態を構成する遺伝子・分子が分かり始め、そこから分子病態を解き明かし、disease-modifying therapyを開発するという、非常にアクティブなところに差し掛かったのがALS研究の現在地である。このシンポジウムでは、TDP-43、FUS/TLS、optineurinなどALSの病態関連遺伝子を手がかりに、病態解明研究の最前線を示し、そこからの治療開発の戦略と見通しについても明らかにする。各遺伝子変異を持った患者由来のiPS細胞を用いた治療開発の展望も紹介する。
○丸山 博文1, 森野 豊之2, 川上 秀史2 (1.広島大学大学院 脳神経内科学, 2.広島大学原爆放射線医科学研究所分子疫学研究分野)
○河原 行郎 (大阪大学大学院医学系研究科 神経遺伝子学教室)
○石垣 診祐1,2, 祖父江 元3 (1.名古屋大学大学院医学系研究科神経内科, 2.名古屋大学大学院医学系研究科難治性神経疾患治療学, 3.名古屋大学大学院医学系研究科神経変性認知症制御研究部)
○井上 治久 (京都大学ips細胞研究所 増殖分化機構研究部門)