第59回日本神経学会学術大会

セッション情報

シンポジウム

[S-04] 自己免疫性脳炎の臨床スペクトラムの拡がり

2018年5月23日(水) 13:20 〜 15:10 第5会場 (さっぽろ芸術文化の館3F 清流の間)

座長:米田 誠(福井県立大学看護福祉学部), 横山 和正(順天堂大学医学部附属順天堂医院 脳神経内科)

近年、自己免疫性脳炎において、膜表面やシナプス間隙に存在する抗原に対する自己抗体が次々と見出されている。それに伴い、臨床的特徴も明らかとなってきたが、一方で同一の自己抗体にもかかわらず多様な臨床像を呈する疾患、辺縁系脳炎のように複数の異なる自己抗体の関与が明らかとなってきた疾患もある。自己免疫性脳炎は、早期の診断と適切な治療により軽快する可能性の高い疾患で臨床上重要である。本シンポジウムでは、この数年で新しく臨床的に見出された脳炎や新たな自己抗体を取り上げる。自己免疫性脳炎の臨床スペクトラムの最新の知見を知って、神経内科の日常診療に生かしてほしい。