[S-20-2] 脳脊髄液漏出症の診断と治療
Duropathyとは,2012年Kumarにより提唱された概念で,脊柱管内硬膜の欠損または損傷により神経症状を呈する疾患のことであり,特発性脳脊髄液減少(漏出)症,脳表ヘモジデリン沈着症,特発性脊髄ヘルニア,多髄節性筋萎縮症,などが含まれる.近年注目を浴びている疾患であるが,Duropathyとしてまとまった検討がされたことはあまりない.
本シンポジウムでは,まずDuropathyに詳しい柳下先生より,その概念と放射線診断について解説いただき,その後比較的頻度の高いDuropathy2疾患(脳脊髄液漏出症,脳表ヘモジデリン沈着症)について解説いただく.また,平山病は,頸部前屈により下部頸髄後部硬膜が前方へ移動して後部硬膜外静脈叢が拡大することが知られている.Kumarは平山病もDuropathyの一つとしているが,平山病がDuropathyであるか否かは議論の別れるところであり,その点から解説いただく.

2006年3月埼玉医科大学医学部卒業
2006年4月熊本市民病院臨床研修医
2008年4月熊本市民病院神経内科医院補
2010年10月埼玉医科大学神経内科助教
学会活動
脳脊髄液減少症研究会世話人
2018年2月 第17回日本脳脊髄液減少症研究会会長
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集・参加証に記載してあります。