[S-29-4] 厚生労働省における産学連携の創薬支援について
アカデミアの基礎研究の成果を患者に届ける最大の出口である創薬において、産学のギャップ(Death valley)をバイオベンチャーが埋めるという社会構造が推進され、アカデミアでもトランスレーションをサポートするURAが設立、多くのトップ企業はオープンイノベーションの方向性を示して、日本政府も文部科学省、厚生労働省、経済産業省を統合した日本医療研究開発機構(AMED)を設立した。そのような各界の努力により産学連携に進捗がみられるが、日本のアカデミア発のシーズが創薬に結び付く成功確率は欧米に比較してかなり低いという現実がある。その原因は、日本の産官学のいずれにおいてもPublic-Private Partnership (PPP) やオープンイノベーションの概念の理解と、それを実現するための基礎知識が不足していることが指摘される。そこで、本シンポジウムでは産学共同の創薬研究を進めたい神経学会員を対象に、1)グローバルな創薬に必要な基本概念や具体的な知識の啓蒙、2)創薬の流れの実際、3)グローバルな神経系創薬のupdateを盛り込んだ企画を行った。(この検討は将来構想委員会で横田、勝野先生で行っており、今年8月にはじめて、この趣旨でサマースクールを企画したが、神経学会でも定期的に開催されることが望まれる)
慶應義塾大学医学部卒業
平成17年 厚生労働省入省 健康局結核感染症課 配属
厚生労働省 健康局疾病対策課、医薬食品局血液対策課等に勤務
(途中、広島県庁、国立がん研究センター、岡山県庁へ出向)
平成26年 厚生労働省医政局地域医療計画課 医師確保等地域医療対策室長
平成29年 厚生労働省大臣官房厚生科学課 医療イノベーション企画官
平成30年7月 厚生労働省医政局研究開発振興課 課長
現在に至る
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集・参加証に記載してあります。