第60回日本神経学会学術大会

講演情報

シンポジウム

[S-30] 脳可視化研究の大海原を目指して

2019年5月24日(金) 13:45 〜 15:45 第11会場 (大阪国際会議場12F 会議室1202)

座長:渡辺 宏久(藤田医科大学脳神経内科), 島田 斉(量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部)

[S-30-3] 疾患修飾療法開発に直結する次世代型PET研究

島田 斉 (量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部)

脳の構造、ネットワーク、タンパク質、機能をはじめとした可視化技術の進歩には目覚ましいものがある。特に7T MRIを用いた高解像度MRIは詳細なミエリンマップを提供し、高感度タンパク質PETはタウ、TDP-43、α-シヌクレインの可視化に迫っている。また、コンピュータサイエンスは、ヒトの脳ネットワークから見た脳機能の理解を飛躍的に進めている。さらに、脳画像というビッグデータの収集体制とハードウェア技術の革新は、ディープラーニングを含めた人工知能を用いた新しい脳画像研究領域を生み出そうとしている。一方で、これらの革新的技術を用いて神経疾患の研究を進めるには、脳神経内科医による解析の目的の明確化と、仮説立てが益々重要になっている。本シンポジウムでは、脳の可視化研究をリードする我が国の研究者の講演を通じて最新の到達点を知るとともに、これらを活用した新機軸の神経疾患研究への展開を考えたい。

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2003年 千葉大学医学部卒業、同神経内科入局
2005年 千葉大学大学院入学、放射線医学総合研究所(放医研) 客員協力研究員
2009年 千葉大学大学院卒業
2005年 放医研 分子イメージング研究センター 博士研究員を経て研究員
2014年 同、主任研究員
2016年 原研との独法統合に伴い、現所属(量研・放医研)の主任研究員
2017年 同、主幹研究員
現在に至る

[研究テーマ]
『認知症性神経変性疾患の機能画像解析』

[社会活動]
アミロイドイメージングガイドライン作成ワーキンググループメンバー
日本神経学会代議員, 認知症学会代議員, 日本脳循環代謝学会幹事&学術委員会委員
ほか

[受賞等]
1. Young Investigator Award, the International College of Geriatric Psychoneuropharmacology, 2014
2. de Leon Prize in Neuroimaging (年間最高論文賞/Senior Scientist部門), Alzheimer'e Imaging Consortium, 2014
3. Travel Scholarship, Human amyloid Imaging Conference, 2014
4. Best Poster Award, Alzheimer's Imaging Consortium, 2013
5. Young Investigator Encouragement Grant, the 13th Asian Oceanian Congress of Neurology, 2012
ほか国内での受賞8件.

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