第61回日本神経学会学術大会

セッション情報

シンポジウム

[S-04] シンポジウム04
めまいを科学する

2020年8月31日(月) 10:30 〜 12:00 第09会場 (岡山県医師会館 4F 402会議室)

座長:城倉 健(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 脳神経内科),福武 敏夫(亀田メディカルセンター脳神経内科)

柴田 護 (慶應義塾大学病院 神経内科)

多発性硬化症(MS)の疾患修飾薬は2019年初夏の時点で合計6種類が承認されているが、2019年下半期に7種類目が、2020~21年に8種類目が承認される可能性がある。視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)の治療薬はステロイドと既存の免疫抑制剤であるが、2019~2020年にエクリズマブが承認される可能性がある。このように増え続ける治療薬を俯瞰し、横断的にその使い方や利点欠点を学ぶことは大変に有意義である。 めまいやふらつきは患者数が極めて多く、しかもADLを高度に障害する。高齢化社会ではフレイルや要介護状態の原因にもなる。しかしながら、高い社会的ニーズに反し、めまいの病態解明やそれに基づく治療法の開発は全く進んでいない。この原因の一旦は、めまいの科学的な研究の進歩が脳神経内科医や一般内科医にあまり知られていないために、患者を前にしても科学的な分析を試みず、主観や経験だけに基づいた診療を繰り返してきたことにある。本企画は、近年のめまいの研究の進歩を紹介し、めまいが十分科学の対象になり得る点を啓蒙することにある。本企画により、めまいに興味を持ち、科学的に病態を解明して治療に結びつけようとする脳神経内科医が増えることを期待する。

福武 敏夫 (亀田メディカルセンター 脳神経内科)

多発性硬化症(MS)の疾患修飾薬は2019年初夏の時点で合計6種類が承認されているが、2019年下半期に7種類目が、2020~21年に8種類目が承認される可能性がある。視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)の治療薬はステロイドと既存の免疫抑制剤であるが、2019~2020年にエクリズマブが承認される可能性がある。このように増え続ける治療薬を俯瞰し、横断的にその使い方や利点欠点を学ぶことは大変に有意義である。 めまいやふらつきは患者数が極めて多く、しかもADLを高度に障害する。高齢化社会ではフレイルや要介護状態の原因にもなる。しかしながら、高い社会的ニーズに反し、めまいの病態解明やそれに基づく治療法の開発は全く進んでいない。この原因の一旦は、めまいの科学的な研究の進歩が脳神経内科医や一般内科医にあまり知られていないために、患者を前にしても科学的な分析を試みず、主観や経験だけに基づいた診療を繰り返してきたことにある。本企画は、近年のめまいの研究の進歩を紹介し、めまいが十分科学の対象になり得る点を啓蒙することにある。本企画により、めまいに興味を持ち、科学的に病態を解明して治療に結びつけようとする脳神経内科医が増えることを期待する。

城倉 健 (横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 脳神経内科)

多発性硬化症(MS)の疾患修飾薬は2019年初夏の時点で合計6種類が承認されているが、2019年下半期に7種類目が、2020~21年に8種類目が承認される可能性がある。視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)の治療薬はステロイドと既存の免疫抑制剤であるが、2019~2020年にエクリズマブが承認される可能性がある。このように増え続ける治療薬を俯瞰し、横断的にその使い方や利点欠点を学ぶことは大変に有意義である。 めまいやふらつきは患者数が極めて多く、しかもADLを高度に障害する。高齢化社会ではフレイルや要介護状態の原因にもなる。しかしながら、高い社会的ニーズに反し、めまいの病態解明やそれに基づく治療法の開発は全く進んでいない。この原因の一旦は、めまいの科学的な研究の進歩が脳神経内科医や一般内科医にあまり知られていないために、患者を前にしても科学的な分析を試みず、主観や経験だけに基づいた診療を繰り返してきたことにある。本企画は、近年のめまいの研究の進歩を紹介し、めまいが十分科学の対象になり得る点を啓蒙することにある。本企画により、めまいに興味を持ち、科学的に病態を解明して治療に結びつけようとする脳神経内科医が増えることを期待する。

城倉 健 (横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 脳神経内科)

多発性硬化症(MS)の疾患修飾薬は2019年初夏の時点で合計6種類が承認されているが、2019年下半期に7種類目が、2020~21年に8種類目が承認される可能性がある。視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)の治療薬はステロイドと既存の免疫抑制剤であるが、2019~2020年にエクリズマブが承認される可能性がある。このように増え続ける治療薬を俯瞰し、横断的にその使い方や利点欠点を学ぶことは大変に有意義である。 めまいやふらつきは患者数が極めて多く、しかもADLを高度に障害する。高齢化社会ではフレイルや要介護状態の原因にもなる。しかしながら、高い社会的ニーズに反し、めまいの病態解明やそれに基づく治療法の開発は全く進んでいない。この原因の一旦は、めまいの科学的な研究の進歩が脳神経内科医や一般内科医にあまり知られていないために、患者を前にしても科学的な分析を試みず、主観や経験だけに基づいた診療を繰り返してきたことにある。本企画は、近年のめまいの研究の進歩を紹介し、めまいが十分科学の対象になり得る点を啓蒙することにある。本企画により、めまいに興味を持ち、科学的に病態を解明して治療に結びつけようとする脳神経内科医が増えることを期待する。