[HT-06-1] プロテイノパチーの本態は何か?細胞内タンパク質凝集体のプリオン様性質
神経変性疾患の多くは、タンパク質の品質管理機構不全による異常タンパク質の脳内蓄積が病態に深く関与しており、近年ではプロテイノパチーと総称されている。国内外でプロテイノパチー研究は盛んにおこなわれているものの、表現型としての疾患や蓄積する異常タンパク質単位で細分化された取り組みが多く、プロテイノパチーの病態を横断的に理解しようという試みはまだ少ない。 本シンポジウムではα-シヌクレイン、アミロイドβ、タウ、TDP-43、FUSが鍵となるプロテイノパチーの研究動向を学ぶとともに、疾患や蓄積タンパクの種別を超えて、広くプロテイノパチー全般に共通する分子病態メカニズムについて理解を深めることを目的とする。本シンポジウムが、プロテイノパチーに対する横断的理解を基礎とした新たな研究展開の創生と、根本治療薬開発によるプロテイノパチー克服の未来への確かな一歩を踏み出す礎になることを期待したい。
1991年 埼玉大学理学部生化学科卒業
1996年 埼玉大学大学院・理工学研究科・博士後期課程修了、博士(理学)取得
1999年 日本学術振興会特別研究員(東京大学医科学研究所)
2002年 東京都精神医学総合研究所・流動研究員
2004年 東京都精神医学総合研究所・主席研究員
2011年 東京都医学総合研究所・副参事研究員
現在に至る。
抄録パスワード認証
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