[HT-06-3] アルツハイマー病に対するアミロイドβへの介入には意味があるのか?
神経変性疾患の多くは、タンパク質の品質管理機構不全による異常タンパク質の脳内蓄積が病態に深く関与しており、近年ではプロテイノパチーと総称されている。国内外でプロテイノパチー研究は盛んにおこなわれているものの、表現型としての疾患や蓄積する異常タンパク質単位で細分化された取り組みが多く、プロテイノパチーの病態を横断的に理解しようという試みはまだ少ない。 本シンポジウムではα-シヌクレイン、アミロイドβ、タウ、TDP-43、FUSが鍵となるプロテイノパチーの研究動向を学ぶとともに、疾患や蓄積タンパクの種別を超えて、広くプロテイノパチー全般に共通する分子病態メカニズムについて理解を深めることを目的とする。本シンポジウムが、プロテイノパチーに対する横断的理解を基礎とした新たな研究展開の創生と、根本治療薬開発によるプロテイノパチー克服の未来への確かな一歩を踏み出す礎になることを期待したい。
平成5年3月 東京大学医学部医学科卒業
平成14年3月29日 博士(医学)東京大学
平成16年5月 スタンフォード大学ポスドク
平成22年10月 科学技術振興機構戦略的創造事業「さきがけ」研究員
平成31年 4月 東京大学医学部附属病院神経内科准教授
専門医: 日本神経学会認定神経内科専門医・指導医,日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医,日本認知症学会専門医・指導医,日本脳卒中学会認定脳卒中専門医・指導医,日本認知症予防学会認知症予防専門医
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集に記載してあります。