[HT-06-4] タウオパチーの病理学的検討と新規治療法の開発
神経変性疾患の多くは、タンパク質の品質管理機構不全による異常タンパク質の脳内蓄積が病態に深く関与しており、近年ではプロテイノパチーと総称されている。国内外でプロテイノパチー研究は盛んにおこなわれているものの、表現型としての疾患や蓄積する異常タンパク質単位で細分化された取り組みが多く、プロテイノパチーの病態を横断的に理解しようという試みはまだ少ない。 本シンポジウムではα-シヌクレイン、アミロイドβ、タウ、TDP-43、FUSが鍵となるプロテイノパチーの研究動向を学ぶとともに、疾患や蓄積タンパクの種別を超えて、広くプロテイノパチー全般に共通する分子病態メカニズムについて理解を深めることを目的とする。本シンポジウムが、プロテイノパチーに対する横断的理解を基礎とした新たな研究展開の創生と、根本治療薬開発によるプロテイノパチー克服の未来への確かな一歩を踏み出す礎になることを期待したい。
2003年3月山口大学医学部医学科 卒業
2003年5月京都大学医学部附属病院 内科研修医
2004年6月大阪府済生会中津病院 内科研修医・脳神経内科専攻医
2009年4月東京都立神経病院脳神経内科 医員
東京都神経科学総合研究所神経病理学(内原俊記室長) 客員研究員
2010年4月日本赤十字社和歌山医療センター脳神経内科 医員
2011年4月京都市立病院神経内科 医長
2013年4月京都大学大学院医学研究科博士課程入学(髙橋良輔教授研究室)
東京都医学総合研究所脳病理形態研究室(内原俊記室長)協力研究員
2014年4月日本学術振興会特別研究員(DC1)
2017年10月東京大学医科学研究所システム免疫学社会連携部門 特任研究員
2018年3月医学博士(京都大学)
2018年4月東京大学医科学研究所粘膜共生学分野 特任助教
2019年9月大阪市立大学大学院医学研究科ゲノム免疫学 特任助教 現在に至る
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集に記載してあります。