[HT-06-5] タウオパチーにおけるRNA結合タンパク質の機能不全と治療薬開発の展望
神経変性疾患の多くは、タンパク質の品質管理機構不全による異常タンパク質の脳内蓄積が病態に深く関与しており、近年ではプロテイノパチーと総称されている。国内外でプロテイノパチー研究は盛んにおこなわれているものの、表現型としての疾患や蓄積する異常タンパク質単位で細分化された取り組みが多く、プロテイノパチーの病態を横断的に理解しようという試みはまだ少ない。 本シンポジウムではα-シヌクレイン、アミロイドβ、タウ、TDP-43、FUSが鍵となるプロテイノパチーの研究動向を学ぶとともに、疾患や蓄積タンパクの種別を超えて、広くプロテイノパチー全般に共通する分子病態メカニズムについて理解を深めることを目的とする。本シンポジウムが、プロテイノパチーに対する横断的理解を基礎とした新たな研究展開の創生と、根本治療薬開発によるプロテイノパチー克服の未来への確かな一歩を踏み出す礎になることを期待したい。
1996年3月名古屋大学医学部医学科卒業
1996年5月東京都立駒込病院臨床研修医
2002年3月名古屋大学大学院医学系研究科後期博士課程修了
2002年10東京都臨床医学総合研究所・分子腫瘍学研究部門特別研究員
2005年9月University of Massachusetts Medical School postdoctoral fellow
2010年4月名古屋大学大学院医学系研究科・神経内科・特任助教
2018年10月名古屋大学大学院医学系研究科・神経変性認知症制御研究部・特任准教授
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集に記載してあります。