[HT-08-2] 神経筋難病における遠隔医療の有用性
「ファーストタッチから終末期まで」の医療を担う脳神経内科において、在宅医療の果たす役割は大きい。神経内科専門医課題検討委員会の「調査アンケート」(回答2370名)では開業医はわずか165名であり、少ないマンパワーで在宅医療を支えている実態がみられた。「情報通信機器を用いた診療(いわゆる「遠隔診療」)は、難病患者に対して直接の対面診療と組み合わせて認められてきたが(健政発第1075号)、平成30年度には対面診療と組み合わせた「オンライン診療」の診療報酬が認められた。企画提案者施設での摂食嚥下障害患者へのオンライン医療では、患者と在宅スタッフの満足度が高く、遠隔医療・オンライン診療は、在宅医療を支える脳神経内科診療の一翼を今後担っていくと考えられる。シンポジウムでは、遠隔医療に取り組んでいる医療機関、訪問看護と行政の立場から、脳神経内科における現状と今後ありたかついて議論を深めたい。
平成3年 信州大学医学部医学科卒業
平成7年 信州大学附属病院第三内科医員
平成10年 同病院 助手
平成11年 オックスフォード大学留学
平成17年 信州大学医学部附属病院遺伝子診療部助教授
国立精神・神経センター神経研究所遺伝子疾患治療研究部室長
平成21年 信州大学医学部附属病院難病診療センター准教授
平成25年 同上教授
信州大学医学部在宅療養推進学講座教授(寄付講座)
平成28年 国立病院機構まつもと医療センター脳神経内部長、神経難病センター長
信州大学医学部第三内科特任教授
令和元年 国立病院機構まつもと医療センター臨床研究部長
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集に記載してあります。