[S-28-3] 小児成人期医療の現状と課題:広域専門医拠点(国立病院機構)での経験から
小児慢性特定疾病には神経症状を呈するものが多く,また指定難病で最多の神経・筋難病には小児期発症例が少なくない。医療の進歩に伴い寿命が延び,医学的管理を受けつつ長く生活する小児発症難病患者が増えた。患者がより良い人生を送るため,患者の成長や加齢を念頭に置き,疾病特性を踏まえ,小児科医と成人科医の相互理解の基に連係しながら医療を移行することが望ましい。しかし現状では,小児医療と成人医療の連携が医療制度上も専門医教育でも軽視され,現場の医師が対応を模索している。第61回日本小児神経学会学術集会での移行医療シンポジウムでは,小児神経科医と神経内科医の移行医療に対する見方の違いが浮き彫りになった。このシンポジウムでは,小児神経科医と神経内科医が各々の立場から小児-成人移行医療の問題点を抽出し,お互いの視点での課題を知るとともに,より良い移行医療を提供するため共に検討する機会としたい。
平成6年3月 金沢大学医学部医学科 卒業
平成15年1月 京都大学医学博士
平成6年4月 京都大学医学部付属病院(神経内科研修医)
平成6年8月 天理よろづ相談所病院(神経内科医員)
平成10年5月 国立精神・神経センター神経研究所
平成14年12月 European Neuroscience Institute(Neuroimmunology unit
平成17年4月 Bonn University
平成17年10月 金沢大学医学部附属病院(神経内科医員)
平成18年4月 金沢大学医学部附属病院(神経内科助教)
平成20年4月 国立病院機構医王病院(神経内科医長)
平成22年4月 国立病院機構医王病院(第1診療部長)
平成28年5月 国立病院機構医王病院(統括診療部長)
抄録パスワード認証
パスワードは抄録集に記載してあります。