第61回日本神経学会学術大会

講演情報

シンポジウム

[S-28] シンポジウム28
小児期発症神経・筋疾患の小児-成人移行医療における現状と課題

2020年9月1日(火) 10:45 〜 12:15 第05会場 (岡山コンベンションセンター 3F 302会議室)

座長:尾方 克久(国立病院機構東埼玉病院 神経内科/臨床研究部),齊藤 利雄(国立病院機構大阪刀根山医療センター神経内科・小児神経内科)

[S-28-4] 小児-成人移行医療の現状と課題:小児神経専門医の立場から

藤井 達哉1,2 (1.滋賀県立小児保健医療センター 小児科, 2.大阪刀根山医療センター 小児神経内科)

小児慢性特定疾病には神経症状を呈するものが多く,また指定難病で最多の神経・筋難病には小児期発症例が少なくない。医療の進歩に伴い寿命が延び,医学的管理を受けつつ長く生活する小児発症難病患者が増えた。患者がより良い人生を送るため,患者の成長や加齢を念頭に置き,疾病特性を踏まえ,小児科医と成人科医の相互理解の基に連係しながら医療を移行することが望ましい。しかし現状では,小児医療と成人医療の連携が医療制度上も専門医教育でも軽視され,現場の医師が対応を模索している。第61回日本小児神経学会学術集会での移行医療シンポジウムでは,小児神経科医と神経内科医の移行医療に対する見方の違いが浮き彫りになった。このシンポジウムでは,小児神経科医と神経内科医が各々の立場から小児-成人移行医療の問題点を抽出し,お互いの視点での課題を知るとともに,より良い移行医療を提供するため共に検討する機会としたい。

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1979年 京都大学医学部医学科卒・京都大学医学部小児科研修医
1980年 新潟県立中央病院小児科医員
1987年 京都大学医学部小児科助手
1991年 コーネル大学バーク医学研究所研究員
1992年 コロンビア大学神経内科小児神経部門研究員
1994年 京都大学医学部小児科助手
1995年 滋賀県立小児健医療センター小児科医長
2007年 同院病院長
2020年 定年退職し現職

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