[S-50-3] Method of muscle biopsy and myopathological diagnosis
筋疾患は疾患の種類も多岐にわたり、診断を確定することは必ずしも容易ではない。病歴、特に家族歴の詳細な聴取、および神経学的診察を⾏ったのちに、⾎液検査、画像検査(CT,MRI)、筋電図、そして筋病理所⾒により最終診断に⾄る。遺伝⼦診断が必要な場合もある。筋画像検査、特にMRIにより筋の罹患範囲を特定することが診断の⼀助となる場合もある。また筋MRIは炎症性筋疾患の生検部位の特定のためにも重要である。筋電図検査により神経原性疾患と筋原性疾患(ミオパチー)の鑑別を⾏い、反復刺激試験により重症筋無⼒症やLambert Eaton筋無⼒症候群の診断に役⽴てる。診断の決め手となる筋生検の手技の実際、検体の処理法・送付法、組織の評価法(HE染⾊、ゴモリ・トリクローム変法、ATPase染⾊、各種免疫染⾊)についても学習する。また炎症性筋疾患、壊死性ミオパチーで陽性となる特異的⾃⼰抗体についても概説し、参加者に筋疾患の診断までの⼀連の流れをつかんでいただくことが本シンポジウムの主たるねらいである。
平成4年3月名古屋大学医学部卒業、同年4月から名鉄病院研修医、平成5年4月から名鉄病院神経内科、平成12年4月から国立療養所東名古屋病院神経内科、平成13年4月から国立療養所中部病院神経内科、同年10月より名古屋大学附属病院、平成14年4月から国立療養所鈴鹿病院神経内科(現、独立行政法人国立病院機構鈴鹿病院)に勤務、現在は独立行政法人国立病院機構鈴鹿病院脳神経内科第一脳神経内科医長。平成12年より名古屋大学神経内科研究生、平成28年より客員研究員。鈴鹿病院では筋ジストロフィー、神経難病の臨床に従事。名古屋大学では筋生検、筋病理の解析、研究に従事。
Abstract password authentication.
Password is written on a pocket program and name badge.