○山脇 健盛 (広島逓信病院 内科)
セッション情報
シンポジウム
[S-14] シンポジウム14 本態性振戦の臨床
2021年5月20日(木) 08:00 〜 09:30 第6会場 (国立京都国際会館 2F Room B-2)
座長:上利 崇(東京都立神経病院 脳神経外科),古和 久典(国立病院機構松江医療センター脳神経内科)
後援:日本定位・機能神経外科学会
ふるえは,脳神経内科を受診する患者の主訴でも多いもののひとつである.なかでも本態性振戦の有病率は一般人口の数%とされ,加齢と共に有病率は上昇し,高齢者ではしばしばみられるものである.にも拘らず,これまで神経学会のシンポジウム等では,ほとんど扱われたことがなかった.これは一つには,治療が限られており,その効果も限界があるためと考えられる.
しかし,ここへ来て,2018年にMDS(International Parkinson and Movement Disorder Society)から新たな振戦の分類が発表され,2019年には,やはりMDSから,本態性振戦に対する治療(外科的治療を含め)のReviewが報告されている.さらに2019年6月には,わが国において本態性振戦に対するMRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)が保険適用となっている.本態性振戦に対する治療は,これまでの内服治療に加え,DBSを始めとした定位脳手術,さらにはMRgFUSと選択肢が増え,我々脳神経内科医は,それぞれの治療の特徴,短所等を熟知しておかなければならない.
○花島 律子 (鳥取大学病院 脳神経内科学分野)
○古和 久典 (松江医療センター 脳神経内科)
○上利 崇 (東京都立神経病院 脳神経外科)
○金藤 公人1, 天白 晶2, 井出 渉2, 山田 和慶3, 平 孝臣4, 鎌田 一2 (1.社会医療法人北斗 北斗病院 脳神経内科, 2.社会医療法人北斗 北斗病院 脳神経外科, 3.熊本保健科学大学 保健科学部, 4.東京女子医科大学 脳神経外科)