○佐藤 正之 (東京都立産業技術大学院大学 認知症・神経心理学講座)
セッション情報
シンポジウム
[S-17] シンポジウム17 脳神経内科における音楽療法の使命
2021年5月20日(木) 08:00 〜 09:30 第9会場 (国立京都国際会館 1F さくら)
座長:岩田 誠(メディカルクリニック柿の木坂),中村 道三(愛仁会尼崎だいもつ病院脳神経内科)
後援:日本音楽療法学会 / 日本神経治療学会
超高齢化社会に突入した我が国では、認知症患者が増加の一途を辿っており、その対策は国を挙げての喫緊の課題である。特にアルツハイマー病やパーキンソン病(PD)などの神経変性疾患に関連する認知症患者は加齢に伴い増加しているが、根本的治療法は未だ確立されていない。一方、最近では非薬物療法として運動療法や残存する脳機能を賦活化する認知刺激療法の有用性が報告されている。音楽療法の先進国であるアメリカでは、米国音楽療法学会が承認した大学でのカリキュラムを終了後、認定される認定音楽療法士数が7,289名(2017年時点)にも上る。一方、我が国では音楽療法の普及が遅れており、音楽療法士も他のリハビリテーション専門職のような国家資格の付与が認められていない。本シンポジウムでは、本邦における認知症やPDに対する音楽療法のこれまでを振り返り、これからを語り合い、音楽療法のプレゼンスを高める一助となることを期待する。
○林 明人 (順天堂大学医学部附属浦安病院 リハビリテーション科・脳神経内科)
○藤本 禮子 (日本音楽療法学会 理事)
○樽野 陽亮 (京都大学大学院 脳病態生理学講座 臨床神経学)
○Anthony Meadows (Shenandoah University)