NEURO62

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Symposium

[S-26] Symposium 26 Development of an algorithm for the diagnosis of encephalitis/meningitis: Crosstalk between infectious disease and autoimmune encephalitis

Fri. May 21, 2021 8:00 AM - 9:30 AM Room 02 (ICC Kyoto 1F Annex Hall 1)

Chair:Hamano Tadanori(Department of Neurology),Hideto Nakajima (Nihon University School of Medicine, Japan)

脳炎・髄膜炎は、迅速な診断と早期の的確な治療開始が必要なNeurological Emergencyの疾患である。抗菌薬や抗ウイルス薬の治療が進歩したが、原因は細菌、ウイルス、結核、真菌など多岐にわたるうえ、臨床現場では速やかな原因病原体同定が困難なことも多い。また近年明らかになった抗NMDA受容体脳炎を含む自己免疫性脳炎は、急性脳炎の20~30%を占めるとされ、自己免疫性脳炎も急性脳髄膜炎における重要な鑑別疾患である。さらに単純ヘルペス脳炎などウイルス感染症を契機に神経細胞表面抗体が産生され、自己免疫性脳炎として脳炎が再発することがある。本シンポジウムでは、髄膜炎・脳炎の治療成績の向上をテーマに、神経感染症と自己免疫性脳炎をあわせた網羅的解析による早期診断法の開発と診療アルゴリズムの構築に向けて、感染・免疫系のクロストークの解明と発症病態に基づいた統合的治療戦略を考える。