○須田 智, 木村 和美 (日本医科大学病院 脳神経内科)
セッション情報
シンポジウム
[S-31] シンポジウム31 ESUSへの探求~塞栓源検索と治療の新たな展開~
2021年5月21日(金) 08:00 〜 09:30 第9会場 (国立京都国際会館 1F さくら)
座長:秋山 久尚(聖マリアンナ医科大学内科学(脳神経内科)),藤本 茂(自治医科大学神経内科)
塞栓源不明の脳塞栓症 (ESUS) に対するDOACの有効性を検証した大規模臨床試験(NAVIGATE ESUS,RE-SPECT ESUS)はいずれも有効性を示せなかった.すなわちESUSには様々な病態が含まれており,専門的な精査の上で治療方針を決めることが求められる.経食道心エコーや長期間心電モニター(体外装着型,皮下植込み型)を積極的に利用することにより,大動脈病変,卵円孔開存,発作(潜在)性心房細動など様々な塞栓源を発見することができ,さらに悪性腫瘍のみならず良性腫瘍と脳梗塞との関連も報告されている.発見された塞栓源に応じた治療戦略が不可欠であるが,近年心房細動や卵円孔開存に対する新たなデバイス治療が登場し,その有効性が期待されている.本シンポジウムでは,ESUSの定義についての考え方,各塞栓源に対する治療方針など最新の知見を基にエキスパートで議論し,ESUSを深く探求していきたい.
○秋山 久尚 (聖マリアンナ医科大学 内科学(脳神経内科))
○河野 浩之 (杏林大学医学部 脳卒中医学)
○田邉 康宏 (聖マリアンナ医科大学内科学(循環器内科))
○上野 祐司1, 卜部 貴夫2, 服部 信孝1 (1.順天堂大学医学部附属順天堂医院, 2.順天堂大学医学部附属浦安病院)
○田中 亮太 (自治医科大学 附属病院脳卒中センター・内科学講座神経内科学部門)