○溝口 功一 (静岡医療センター 脳神経内科)
セッション情報
シンポジウム
[S-39] シンポジウム39 脳神経内科医が関わる災害医療の過去・現在・未来 =東日本大震災から10年、新型コロナウイルス感染症の中で=
2021年5月21日(金) 14:40 〜 16:40 第11会場 (国立京都国際会館 1F Room 157)
座長:伊東 秀文(和歌山県立医科大学脳神経内科),溝口功一(静岡医療センター 脳神経内科)
【過去】東日本大震災などの災害が幅広い神経疾患の病状に影響をもたらすこと、また、患者の特性に配慮した個別の災害対策が必要であることが明らかになった。
【現在】日本神経学会は、2012年災害対策委員会を設置し、災害支援ネットワークシステムを構築した。さらに、神経難病患者の災害対策を進めていくため、2017年には「災害対策マニュアル」を作成した。各都道府県に神経難病災害ネットワークを構築し、神経難病リエゾンを中心に、平時は在宅人工呼吸器装着患者の把握、個別計画作成の支援を行い、災害時には主に情報収集と発信を方針として決定した。
【未来】今後は他の学会や医療チームとの横断的な支援システムを構築していく必要がある。2020年COVID-19感染拡大の中、自然災害との複合災害に備えて、避難所での感染爆発を防ぎ、どのように災害を乗り越えるかが大きな課題である。災害対策委員会として、今後、なすべきことをみなさんと一緒に考えていきたい。
○関 晴朗 (国立病院機構いわき病院 脳神経内科)
○稲富 雄一郎 (済生会熊本病院 脳神経内科)
○栗崎 玲一 (熊本再春医療センター 脳神経内科)
○中嶋 秀樹1,2 (1.安房地域医療センター 脳神経内科, 2.牛久愛和総合病院 脳神経内科)
○山村 修 (福井大学病院 脳神経内科)
○中根 俊成 (熊本大学病院 分子神経治療学寄附講座(脳神経内科))