第46回日本神経科学大会

セッション情報

ランチョンセミナー

[1LS02] 高速iPS誘導分化技術(Quick-Tissue™技術)を用いた創薬研究への挑戦

2023年8月1日(火) 11:55 〜 12:45 第2会場 (橘)

座長:細谷 俊彦(株式会社リコー)

共催:株式会社リコー

ヒトiPS細胞の創出により、これまで難しかった創薬技術や病態解析の実現が期待されています。本セミナーでは、「高速iPS誘導分化技術(Quick-Tissue™技術)を用いた創薬研究への挑戦」と題しまして、iPS細胞由来の神経細胞の最近の話題をご講演いただきます。
最初のご講演は関野先生です。成熟した脳の錐体神経細胞の樹状突起上の無数の棘構造(スパイン)はラモン・イ・カハールが見い出した微細構造です。その形状は、内部のアクチン細胞骨格の状態により変化することがしられています。脳の発達にともなって発現量が変化するタンパク質として発見されたドレブリンは、樹状突起スパインに局在するアクチン結合タンパク質であす。ドレブリンによるアクチン細胞骨格の動態制御の観点から、記憶メカニズムを紐解いていきます。続いて、饗庭様より、ご講演をいただきます。疾患特異的なiPS細胞株は、従来の患者由来材料の入手困難さを解消し、神経疾患および創薬研究の推進に寄与することが期待されています。しかしながら、現在の状況では、多くの研究者がその利益を十分に享受できていないという課題が存在しています。その主な理由として、iPS細胞由来の神経細胞が未熟な状態であることや、複数の患者由来iPS細胞株を容易に利用することが困難であることが挙げられます。当社のQuick tissue™ 技術によって、これらの問題を解決することができます。本ランチョンセミナーでは、Quick tissue™ 技術の概要と、その技術によって生み出された神経細胞の特性についてご紹介いたします。

×

認証

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン