第46回日本神経科学大会

セッション情報

ランチョンセミナー

[2LS07] 脳腸相関と腸内細菌

2023年8月2日(水) 11:55 〜 12:45 第7会場 (白橿2)

座長:八木沼 洋行(福島県立医科大学医学部 神経解剖・発生学講座)

共催:ミヤリサン製薬株式会社

 脳腸相関の臨床的、かつ、科学的重要性が高まってきた。脳腸相関とは、脳と消化管の双方向の機能的関連を指す。消化管由来の信号が脳に及ぼす影響を重視し、腸脳相関とする場合も増えて来た。脳腸相関が病態の中核をなす疾患が過敏性腸症候群(IBS)である。その重要な駆動要因が腸内細菌である。急性細菌性腸炎は感染性腸炎後IBSの発端になる。通常状態でもIBSの腸内細菌は健常者と異なっている。その刺激による内臓知覚経路からの中枢感作、神経伝達物質産生、神経炎症への影響、産物の短鎖脂肪酸の影響が解明されつつある。脳腸相関と腸内細菌の更なる研究が有望である。

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