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2020年度第4回東京学芸大学次世代教育研究推進機構Webシンポジウムでは、OECD Education2030プロジェクトの成果である「OECDラーニング・コンパス2030」の枠組みや「生徒エージェンシー」の概念などを日本における教育現場に落とし込んで研究した成果をご報告致します。また2月27日開催のワークショップ「ニューノーマル の到来と「コンピテンシーを育成する教師への成長」とは?」では、参加者それぞれが「OECDラーニング・コンパス2030」を持ちながら「生徒エージェンシー・共同エージェンシー」を発揮することでコンピテンシーが育成できる教師像を共有し、またワークショップ終了後からそのような教師になれるようにするためのアクションプランを立てて頂きます。
シンポジウムの成果報告やワークショップがOECD率いる世界的な教育改革と連動して行われていることを皆様にもご理解頂くために、OECD Education 2030の紹介をさせて頂きます。
OECDラーニング・コンパス(学びの羅針盤)2030
OECD Education 2030では、世界各国からの政府代表者、学術的専門家、スクールリーダー、教師、生徒、そしてソーシャルパートナーとの協働のもと、将来の教育に向かうための野心的なビジョンを示す「OECDラーニング・コンパス2030」を構想しました。
OECDラーニング・コンパス2030を説明したOECDのサイト及びビデオ(英語)はこちらをご覧ください:Learning - OECD Future of Education and Skills 2030
コンセプトノート原文の邦訳はこちらから閲覧できます:https://www.oecd.org/education/2030-project/teaching-and-learning/learning/learning-compass-2030/OECD_LEARNING_COMPASS_2030_Concept_note_Japanese.pdf
生徒エージェンシー
生徒エージェンシーはラーニング・コンパス2030の中心にある概念です。生徒が目的や責任を遂行しながら学ぶとき、自分の人生と周りの世界に対してポジティブな影響を与え得る能力、意思、そして考え方をエージェンシーとして捉えています。また、周りの人たちと協力しながら同様にポジティブな影響を発揮する力を共同エージェンシーと呼んでいます。
生徒エージェンシーと共同エージェンシーを説明したOECDのサイト及びビデオ(英語)はこちらをご覧ください:https://www.oecd.org/education/2030-project/teaching-and-learning/learning/student-agency/
コンセプトノート原文の邦訳はこちらから閲覧できます:https://www.oecd.org/education/2030-project/teaching-and-learning/learning/student-agency/OECD_STUDENT_AGENCY_FOR_2030_Concept_note_Japanese.pdf
カリキュラムの(再)設計
OECDラーニング・コンパス2030は評価の枠組みでもカリキュラムの枠組みでもありません。しかし学校はコンピテンシーを育成するために、地域の事情や求められているニーズに適切で、かつ妥当な将来志向のカリキュラムを設計しなければなりません。このことを支援する取り組みとして、Education 2030プロジェクトではカリキュラムの国際的な分析調査を行い、計6冊のカリキュラムに関するテーマ別報告書としてまとめています。
2021年2月時点で発行されているのは次の2冊です:
・What Student Learn Matters: Towards a 21st century curriculum
・Curriculum Overload: A way forward
上記のカリキュラム分析報告書とその解説ビデオ(英語)はこちらをご覧ください:https://www.oecd.org/education/2030-project/curriculum-analysis/
※カリキュラム分析報告書の邦訳は今後行う予定ですが、現在は英語のみとなります。ご了承ください。