第76回国立病院総合医学会

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シンポジウム

機構本部企画

[SY26] シンポジウム26
障害福祉分野における各職種の専門性の向上等を目指して

Sat. Oct 8, 2022 8:30 AM - 10:00 AM 第5会場 (熊本城ホール 3階会議室A3)

座長:駒井 清暢(NHO 医王病院 診療部 院長)

独立行政法人国立病院機構(以下「NHO」という。)は、1960年代から重症心身障害(児)者、筋ジストロフィー患者を他の設置主体に先駆けて受け入れを開始しました。近年では在宅療養を選択する患者・家族が増え、国も地域包括ケアシステムにより地域連携を強化することで、個々の患者にあった切れ目のないサービスの提供を目指しています。 障害福祉分野の患者・利用者は、障害の特性や病状の進行状況等によって、医療的なケアを中心とする場合もあれば、福祉的なケア(発達支援や手厚い見守り等)を中心とする場合、またはその両方を必要とする場合があり、患者・利用者の生活の個別性への対応と併せて幅広い治療ときめ細やかな支援が求められています。今後、人口減少社会の進展とともに労働人口も減少し、専門的知識を有する医療従事者の確保がこれまで以上に厳しい状況になったとしても、質の高いサービスを限りある人材で対応し、将来にわたって、地域で必要とされる存在であり続けるように体制の構築をしていく必要があります。こうした背景を踏まえ、これまでの本企画として、「障害福祉サービスの新展開」から始まり、さらに「地域に根差した障害福祉サービス」をテーマに、障害福祉分野で活躍する方々と議論を重ねてきました。今回は、「ヒト」をテーマに障害福祉サービスを支える職種の方を中心に、それぞれの職種が障害福祉分野においてどうあるべきか、また専門性の向上やサービスの質の確保という観点から教育体制や人材確保まで幅広く意見交換をしていきたいと思います。