第76回国立病院総合医学会

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シンポジウム

看護企画

[SY40] シンポジウム40
看護職の初期キャリア支援について

~コロナ禍・IT化・Z世代の看護職人材育成の変化と支援~

Sat. Oct 8, 2022 3:00 PM - 4:30 PM 第5会場 (熊本城ホール 3階会議室A3)

座長 : 池田 仁美(NHO 大阪医療センター附属看護学校 副学校長)、西山 ゆかり(NHO 長崎医療センター 看護部長看護部長)

看護師の育成は、看護師基礎教育から始まり、看護師卒後教育までを連携して看護専門職へ育てていくことが実施されている。また看護師は、看護師の倫理綱領に「看護師は常に個人の責任として継続学習による能力の維持・開発に努める」とあるように、自己研鑽し専門職として、社会から求められた役割を果たすことが重要である。しかし、近年入職してくる看護師はZ世代と言われ、Z世代の特性として「自分らしく生きること」を重視する傾向にあり、キャリアプランよりライフプランを重視する傾向がある。そのため、臨床の現場では、新人看護師や若手看護師を専門職として役割を果たす支援と、個人の自己実現を融合した支援が必要になっている。また、コロナ感染症による実習時間の減少やIT化の進化は、看護教育にも大きな影響を与えている。AIやITの導入拡大は、日頃の希薄なコミュニケーションに繋がり、看護の特性である「人」との関りにも影響を与え、対面でのコミュニケーションを苦手意識する新人看護師も増えている。このような変化の中、看護師基礎教育と卒後教育はどのように連携し、効率的で効果的に看護専門職を育成(キャリア形成支援)のか示唆を得る。