第59回日本小児神経学会学術集会

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[9SNK1] 第9回小児免疫性脳炎研究会 免疫性中枢神経疾患と自己抗体

2017年6月15日(木) 09:10 〜 11:10 第6会場 (10F 会議室1009)

座長:水口雅(東京大学大学院医学系研究科発達医科学分野), 鳥巣浩幸(福岡歯科大学小児科)

【ねらい】
抗AQP4抗体の発見により,視神経脊髄炎(NMO)は独立した疾患概念として確立し,抗AQP4抗体測定が診断時に必須となった.近年,抗MOG抗体が関与する炎症性脱髄疾患が認識され,診断に用いられるようになってきた.小児の炎症性脱髄疾患の多くで抗MOG抗体が認められ,その意義の解明が急務となっている.本シンポジウムでは免疫性中枢神経疾患における自己抗体,特に抗AQP4抗体,抗MOG抗体の臨床的意義について解説し,小児抗MOG抗体関連疾患については最近の全国調査で明らかとなった臨床的特徴を報告する.後半は抗AQP4抗体が関与するNMOに対するトシリズマブ療法について,最後に上記以外の自己抗体性脳炎について解説する.