講演奥村彰久 (愛知医科大学医学部小児科)
セッション情報
イブニングセミナー
電気生理
[ES3] イブニングセミナー3
脳波嫌いのための脳波判読セミナー
2017年6月15日(木) 18:30 〜 20:30 第9会場 (8F 会議室801-2)
【ねらい】
このセミナーは脳波があまり得意でない参加者に、脳波判読のポイントを解説することを目的とします。以下の3つのレクチャーを行います。
1)脳波で分かることと分からないこと
2)発作間欠期脳波の考えかた
3)発作時脳波の見かた
発作間欠期脳波では、主に背景活動と突発波とを評価します。背景活動には個人差があり、正常と異常との境界が分かりにくいことがあります。突発波はてんかんを持たない子どもにも出現することがあり、その解釈が悩ましいことも稀ではありません。また、異常成分と紛らわしい正常バリエーションやアーチファクトも、時々目にします。これらをどのように考えるかを解説する予定です。
発作時脳波は発作型と密接に関連しており、発作時脳波を正しく解釈することにより発作型を決定することができます。また、発作が疑われる症状が出現しても発作時脳波に所見を認めない場合は、非てんかん性発作と判断することが可能になります。このように、発作時脳波はてんかんの診療における強力な武器ですが、その判読について学ぶ機会は多くないと思われます。今回は代表的な発作の発作時脳波を解説する予定です。
講演奥村彰久 (愛知医科大学医学部小児科)
講演山本啓之 (名古屋大学大学院医学系研究科小児科)