多屋馨子 (国立感染症研究所感染症疫学センター)
セッション情報
シンポジウム
感染、免疫
[S10] シンポジウム10
急性弛緩性脊髄炎~臨床的特徴とエンテロウイルスD68との関連性~
2017年6月16日(金) 10:10 〜 12:10 第6会場 (10F 会議室1009)
座長:奥村彰久(愛知医科大学医学部小児科), 吉良龍太郎(福岡市立こども病院小児神経科)
【ねらい】
2014年秋に米国そして2015年秋に日本において,呼吸器感染症を起こすことで知られるエンテロウイルスD68(EV—D68)のアウトブレークがあり同時期にポリオ様の麻痺を呈す症例が多発した.患者の多くは幼児・学童で,発熱や呼吸器症状に続き,急性弛緩性脊髄炎(AFM)と名付けられるようになった疾患の特徴である四肢の麻痺,脊髄MRI上の脊髄灰白質病変,髄液細胞増多を示した.これらAFM患者の髄液からEV—D68が検出されることはほとんどなく因果関係は直接的には証明されていない.本シンポジウムではAFMの臨床的特徴を明らかにするとともに,その病態を検討し,適切な病原体・画像・神経生理学的診断法を提案する.
チョンピンフィー1, 2, 吉良龍太郎1 (福岡市立こども病院小児神経科1, 福岡市立こども病院総合診療科2)
奥村彰久1, 森懇2 (愛知医科大学小児科1, 東京大学医学部附属病院放射線科2)
鳥巣浩幸1, 安元佐和2 (福岡歯科大学小児科1, 福岡大学医学部医学教育推進講座2)