友田明美 (福井大学子どものこころの発達研究センター)
セッション情報
シンポジウム
虐待
[S11] シンポジウム11
発達障害診療の中で被虐待児をいかに拾い上げるか?どのように連携構築していくか?
2017年6月16日(金) 14:10 〜 16:10 第2会場 (小ホール)
座長:友田明美(福井大学子どものこころの発達研究センター), 横山浩之(福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター)
【ねらい】
被虐待児は,親子間のアタッチメント(愛着)の形成不全のため,対人関係・コミュニケーション発達に悪影響を及ぼし,行動異常を呈する.この行動異常は発達障害に酷似しており,スクリーニング・操作的診断ツールでも異常と判定されやすい.保護者の母性・父性の形成は,子どもとの相互作用に影響されるため,愛着形成の問題を抱えた子どもをもつ保護者の母性・父性も形成不全を抱えることが多く,発達障害児の診断で,保護者が子育ての意欲を失う(=ネグレクト)こともある.日常の発達障害診療のなかで,愛着形成の問題を抱えた子どもを拾い上げ,育んでいくために,脳科学的な知見から発見・対応,知っておくべき法律知識や連携の実際を伝えたい.
横山浩之 (福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター)
岩佐嘉彦 (いぶき法律事務所)
野田正人 (立命館大学大学院応用人間科学研究科)