諸隈誠一 (九州大学環境発達医学研究センター)
セッション情報
シンポジウム
新生児
[S9] シンポジウム9
胎児と新生児の発達~脳保護の次に来るもの~
2017年6月16日(金) 10:10 〜 12:10 第5会場 (10F 会議室1008)
座長:岩田欧介(久留米大学医学部小児科), 太田英伸(医療法人静和会浅井病院精神科)
【ねらい】
21世紀に入り,実験科学の虚構に過ぎないと言われていた脳保護療法が現実のものとなった.一方で早産児の認知機能予後は,比較的順調な経過をたどった症例においても芳しくない.周生期だけでなく,栄養や炎症・ストレス等の環境因子の持続的関与を明らかにし,これらに科学的根拠に基づいて対処する必要がある.本シンポジウムで登壇する演者は,いずれも胎児・新生児の脳発育と発達が,従来の概念とは全く異なる形態で環境因子に依存していることを示唆するエビデンスを発信し,注目を集めている.各演者によるアップデートに続き,ハイリスク児の認知機能をまもるためにどのようなパラダイムチェンジが必要とされるのかを徹底討議したい.
山田康智 (日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所)
岩田幸子 (久留米大学医学部小児科)
太田英伸1, 2, 中川真智子3, 安積陽子4, 兼次洋介5, 大石芳久6, 星野絵里7, 平田倫生3, 小澤美和3, 長和俊5, 草川功3, 與田仁志8 (医療法人静和会浅井病院精神科1, 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神生理研究部2, 聖路加国際病院小児科3, 北海道大学大学院保健科学研究院4, 北海道大学病院周産母子センター5, 日本赤十字社医療センター小児科6, 聖路加国際大学臨床疫学センター公衆衛生大学院7, 東邦大学医療センター大森病院新生児科8)