七里元督1, 2, 玉井浩2 (国立研究開発法人産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門次世代メディカルデバイス研究グループ1, 大阪医科大学小児科2)
セッション情報
市民公開講座:Talk on Down syndrome~ライフスパンを通して支援する~
ダウン症
[SS3] 市民公開講座(シンポジウム3) ダウン症者の老化に対する治療戦略
2017年6月16日(金) 16:10 〜 18:00 第1会場 (大ホール)
座長:林雅晴(淑徳大学看護栄養学部看護学科), 北畠康司(大阪大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター)
【市民公開講座のねらい】
ダウン症について,これまで医療,教育,福祉のそれぞれの現場で話題になることはあっても,3領域の方々が共通の場で議論することはありませんでした.乳幼児期の合併症治療には専門的医療を提供できますが,早期療育についての知識も十分ではなく,教育課題をはじめ,まして成人期のダウン症を持つ方がどのような暮らしをしているのか,どのような医療ニーズがあるのか,誰がその医療を担うべきか,など知っていることは限られています.そのため,ダウン症についてライフステージに合わせて分野の違う先生方と1日を通して議論をしていただきます.
【シンポジウムのねらい】
高齢期のダウン症者の脳組織には,アミロイド蛋白に蓄積が見られ,その原因を21番染色体の過剰のためと考えられています.しかし,老化のスピードには個人差が大きく,アルツハイマー病のように進行の速いものから,比較的ゆっくりと高齢期を迎える方もいます.これらの違いは何に由来するのか,この機序の解明はアルツハイマー病の治療にも応用できる可能性も指摘されています.すなわち,この研究の成果はダウン症者とアルツハイマー病患者にとって大きな福音になるかもしれません.
浅井将, 高島志風, 岩田修永 (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科ゲノム創薬学研究室)
徳田隆彦1, 笠井高士2 (京都府立医科大学分子脳病態解析学1, 京都府立医科大学神経内科2)
桑野良三 (社会福祉法人旭川荘旭川荘総合研究所)