第59回日本小児神経学会学術集会

セッション情報

委員会主催セミナー

てんかん、けいれん

[SYS2] 社会保険・薬事委員会主催セミナー
ケトン食療法の有効性と課題

2017年6月15日(木) 18:30 〜 20:30 第7会場 (10F 会議室1004-5)

座長:吉永治美(南岡山医療センター・重症心身障害児センター), 高橋幸利(静岡てんかん・神経医療センター)

【ねらい】
1995年以降,ケトン食療法は急激に世界中で広く行われるようになってきている.ケトン食療法のてんかん発作抑制機序は,ケトン体がシナプス終末にあるグルタミン酸トランスポーターに作用し,シナプスへのグルタミン酸放出を減少させることや,ケトン食中のデカン酸がAMPA型グルタミン酸受容体に作用して,てんかん発作を起こす興奮性伝達を抑制するとされている.ケトン食療法に用いるケトンフォーミュラ粉乳は成乳メーカーの好意で供給されているが,生産が需要に追い付かない状況が危惧されている.ケトン食療法の有効性と課題を再確認し,今後のケトン食療法のあり方を考えたい.

高橋幸利1, 2, 3, 今井克美1, 山口解冬1, 大星大観1, 池田浩子1, 吉冨晋作1, 木水友一1, 小池敬義1, 堀野朝子1, 大松泰生1 (静岡てんかん神経医療センター1, 岐阜大学医学部小児病態学2, 静岡県立大学薬学部3)