[KIK-1] 周産期医療と生命倫理から学ぶ「連続と不連続の思想」
【基調講演のねらい】
母体血による無侵襲的出生前検査(NIPT)は、侵襲性のある羊水や絨毛を用いた胎児の確定診断と異なって、侵襲は少なく高い確率であると言っても、判定が確率にとどまるものです。当然、ハイリスクの妊婦が対象であるにもかかわらず、その安易さから検査を希望する人が多くおられます。NIPTコンソーシアムは、陽性者は羊水検査などの確定診断後に中絶する割合が非常に高いと報告しています。技術の進歩の使い方の問題ではありますが、NIPTは結果として命を選別する検査であり、高い倫理観が要求されるべきものです。技術の進歩に先んじて生命倫理について考えることが大切です。
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